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不法投棄を無くす方法

□不法投棄を無くす方法


 前回までのメルマガで、


 「産廃処分場の逼迫」
 「ゴミを目の前から消して安心したくなる心理」
 などを見てきました。


 「それは分かったけど、この先どうするのよ!」


 ハイ。分かりました。
 今回はその解決策をお示しします。


 その前に、不法投棄を無くす方法にはどんなものがあるでしょうか?
 思いつく限り挙げてみますね。


 ・ 法律を改正し、不法投棄に対し厳罰で対処する。
 ・ 取締を厳重に行う。
 ・ 最終処分場の数を増やす


 大体こんなところでしょうか?


 結論から言うと、どれも必要な対策です。


 現に、近時「廃棄物処理法」は頻繁に改正され、
 不法投棄の厳罰化・取締の厳重化にシフトしつつあります。


 ただし、法律で厳罰化したからといって、
 すぐには不法投棄は無くなりません。


 死刑という刑罰があるからといって、殺人などの犯罪が無くならないこと
からもそれは明らかです。
 一定の抑制効果があるのも事実ですが。


 「廃棄物処理法」の数次の改正により、
 不法投棄に関する刑罰が徐々に引き上げられてきたにも関わらず、
 一向に不法投棄は減りません。


 環境省の最新の公表資料をご覧ください。
   ↓    ↓    ↓
 http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5598


 平成5年度以降、不法投棄量が20万tを下回ったことが無いのです。


 むしろ、平成15年度は、岐阜県の不法投棄事件のため、
 一気に74.5万tまで増えてしまいました!

 厳罰化も必要な対策ですが、これのみでは不十分ということですね。
 取締りの厳重化も同様の結論になります。


 最終処分場の増設はどうでしょうか?


 これも必要な対策には違いありませんが、
 「絶対に安全な処分場」というものを作れない以上、
 なかなかすぐには数が増えません。


 しかも、どうしても設置しやすい地方部に集中しがちですので、
 自分が出したゴミでもないのに、どんどんどんどん持ち込まれる・・・


 処分場の設置を感情的に嫌がる、
 「地域住民のエゴ」と簡単に断じる訳にいかない、
 深刻な状況が横たわっています。


 そのため、最終処分場の増設に安易に頼るわけにもいきません。


 
 「どれも中途半端だなあ〜 じゃあどうすれば良いんだよ?」

 ハイ 前置きが長くなりましたので、
 今日は結論だけを提示いたします。


 ズバリ


 不法投棄を速攻で無くす方法は


 「捨てられるゴミを無くす」ということです。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「そんなこと簡単にできるのか!?」


 う〜ん 簡単ではありませんが、不可能でもありません。
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 次号では、
 その、「捨てられるゴミを無くす方法」について、考えてみましょう。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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元産廃Gメンの行政書士による、廃棄物問題の解説。廃棄物処理法の問題点、ゴミ処理技術、信頼できる処理業者の見つけ方、すぐに効果が出るゴミの削減方法、住民運動の留意点、産業廃棄物処理業者の経営改善手法、法改正情報など、ホットなニュースをお知らせしていきます。
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