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太陽政策!

□太陽政策!


 前回のメルマガでは、産業廃棄物税とは「北風と太陽」の北風だ、と書きま
した。


 寒い寒い北風を吹き付けるだけでは、旅人はコートをかたくなに引き寄せる
だけです。
 場合によっては、寒すぎて旅人は逆切れするかもしれません(笑)。


 でも、逆に太陽が照らすだけだったらどうでしょう?


 直射日光に当たるのを嫌がって、これまたコートを脱がないかもしれません


 やはり、理想的なのは、
 北風で寒い思いをさせた後で、太陽が暖かく照らすという順番でしょうか。
 寒い後だと、余計に暑く感じますからね(笑)。


 最悪なのは、太陽の後の北風と言えるかもしれません。
 旅人は絶対にコートを脱がなさそうです。


 ところが、現実の法制度では、最初から厳しく取り締まることは困難です。
 法律の制定段階から、あらゆる事態の可能性を想定しておくことが難しいか
らなんですね。


 何かの事件の発生を契機として、段々厳しい規制をかけていくことが多いで
す。
 言うなれば、「太陽」の後の「北風」というわけですね。
 「廃棄物処理法」もその例外ではありません。


 「オジャマモン」さんで話題になっている、建築基準法も近々改正されるこ
とでしょう。

 そう考えると、産業廃棄物税に関しては、幸いというべきか、最初から北風
が吹き付けている状況です。
 太陽の姿が全く見えない状況です!(笑)

 北風が吹き付けた後の太陽こそ有効です。


 では、「北風」である「産業廃棄物税」に対して、
 「太陽」とは一体何でしょうか?


 すぐ思いつくのは、
 税金という痛みを癒すには、やはり金銭面でのメリットの提供でしょうか。


 例えば、産廃の発生抑制に成功した企業には、税制面で優遇措置を取るとか
ですね。


 もし、それができると、単純に産廃を減らすだけでも経費削減のメリットが
大きいのに、更に税金も安くなるとなれば、産廃の発生抑制が強烈なインセン
ティブになります。


 また、廃棄物の削減技術の研究や、それを提供するノウハウ市場の成立を期
待することができます。


 こう書くと、すごく良いことばかりですね(笑)。
 もちろん、実際には、「廃棄物の発生抑制が行われたかどうかを、どうやっ
て証明するのか」という問題もあります。
 まだまだ研究が必要な方法です。


 じゃあ 北風である産業廃棄物税しかないんじゃないか


 ないことはないです(微妙)


 今回も長くなりましたので、続きは次回に

「よく分かる!!廃棄物問題」
元産廃Gメンの行政書士による、廃棄物問題の解説。廃棄物処理法の問題点、ゴミ処理技術、信頼できる処理業者の見つけ方、すぐに効果が出るゴミの削減方法、住民運動の留意点、産業廃棄物処理業者の経営改善手法、法改正情報など、ホットなニュースをお知らせしていきます。
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