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信頼できる処理業者の見分け方(その2)

□ 信頼できる処理業者の見分け方(その2)


 前回のメルマガでは、「場内が整理整頓されている会社は信用できる」と
書きました。
 今回は、その理由をご説明します。


 このメルマガの読者の皆様がイメージする「産廃処理業者」の姿とは


 「高い塀の向こうで、何をしているか分からない」
 「儲けるためなら何でもする」  などが多いのではないでしょうか?


 今回取り上げようとする悪質な事業者については、上記の一般的なイメージ
がそのまま当てはまります。


 もちろん、業界全体の中では、そういった悪質事業者の割合は非常に低い
ものである、ということを注記しておきます。


 「儲けるためなら何でもする」と言いましても、実際には出来ることは限ら
れています。


 即ち、手元に残る利益を増やすためには
 「収入を増やす」
 「支出を減らす」
 「収入を増やすとともに、支出も減らす」  の3つの方法しかありません。


 他方、産廃処理という行為の性質上、無制限に収入を増やし続けることは
不可能です。
 運搬するにせよ、処分するにせよ、自ずと処理できる限界に突き当たるから
です。


 例えば、1日10tしか焼却できない焼却炉では、どれだけ頑張って?も、
1日100tの廃棄物は焼却できません。


 では、その焼却できなかった廃棄物はどこに行くのか?


 ほとんどの場合は、場内の敷地に積み上げられることになります。
 

 そして、その翌日になると


 次の収入が欲しいので、また処理できる量以上の廃棄物を受け入れる


 すると
 未処理の廃棄物の山が、また高くなる!


 随分簡略化して書きましたが、手っ取り早く収入を増やす手口の一つは、
このようなものです。
 次から次に廃棄物が入ってきて、オーバーフロー状態なんだから、整理整頓
なんてしている暇がないわけです。


 あ 「整理整頓」と言いましたが、
 「事務室を見ろ」と言っているのではありません(笑)。


 もちろん見るのは、作業場や、廃棄物の保管場所などです。


 処理施設のメンテナンスなどで、一時的に操業がストップしている場合が
ありますので、なぜ大量に廃棄物が溜まっているのかを確認することも重要
です。


 フル操業しているのに、廃棄物の山がドンドン高くなっていく・・・


 こういう場合は、かなり危険です。

 今回はここまでです。

「よく分かる!!廃棄物問題」
元産廃Gメンの行政書士による、廃棄物問題の解説。廃棄物処理法の問題点、ゴミ処理技術、信頼できる処理業者の見つけ方、すぐに効果が出るゴミの削減方法、住民運動の留意点、産業廃棄物処理業者の経営改善手法、法改正情報など、ホットなニュースをお知らせしていきます。
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