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悪貨と良貨(その1)

□ 悪貨と良貨(その1)


 『悪貨と良貨』


 環境省HPより抜粋
 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6545


『我が国では、戦後の経済発展の中で近年に至るまで、「臭いものに蓋をする」
廃棄物行政が続き、安かろう悪かろうの処理現場は「悪貨が良貨を駆逐する」
状態となっていた結果、豊島の不法投棄に代表される深刻な事態が生じました』


 そのため、
 「良貨が悪貨を駆逐する」よう、「優良事業者評価制度」を創設したのだ と
 国や産廃処理業界の関係者がよくコメントしています。


 「優良事業者評価制度」については、このメルマガのバックナンバーをご覧
ください。

 健康「優良」児
 http://www.office-onoe.com/magazine/2006/03/post_25.html

 優良事業者評価制度
 http://www.office-onoe.com/magazine/2006/03/post_26.html

 優良事業者評価制度の活用方法
 http://www.office-onoe.com/magazine/2006/03/post_27.html

 優良事業者評価制度の問題点
 http://www.office-onoe.com/magazine/2006/03/post_28.html


 「悪貨は良貨を駆逐する」とは、本来は、経済学上の法則であり、このよう
な意味で使う言葉ではありません。


※本来の意味としては、国が質の悪い貨幣を流通させると、市場では、質の
 悪い貨幣しか流通しなくなる=貨幣の価値が下がる=物の値段が上がる と
 いうことです。


 言葉の誤用はありますが、「良貨が悪貨を駆逐する」の言いたかったことは
分かります。


 優良な事業者を増やすことによって、不良業者には市場から退場願う 


 ということですね。


 しかしながら、これが実に難しい。


 何をもって「優良」とするのか、という明確な基準が無いからです。


 言い方を変えると、今のままでは、
 一般の人・会社にとっては、産廃処理業者の選択基準が全く分からないのです。


 この点に目をつぶったままで、
 「優良化!」「優良化!」と叫び続けても、
 「優良な」事業者は増えていかないでしょう。


 仕事を頼もうと思っている相手が「優良か」「優良でない」かは、
 誰にも分からないわけですから・・・・


 では、どうすれば、「良貨」が「悪貨」を駆逐できるのか?


 続きは次回に!

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