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廃棄物処理法はなぜ難解か?


 構造が複雑なため理解が困難と言われている「廃棄物処理法」。
 正式名称を「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」と言います。


 日本の法律の名称はやたら長いですね(笑)。


 この法律、業界の人は「廃掃法(はいそうほう)」と読む場合もあります。


 「廃掃法」でも、「廃棄物処理法」でも、「廃棄物の処理及び清掃に関する
法律」でも、意味は全く一緒です。
 私は、「廃棄物処理法」で名称を統一しています。


 では、なぜ「廃棄物処理法」は難解と言われているのでしょうか?


 用語が専門的ということも大きいですが、一番の原因は、法律の書き方が
複雑すぎるためです。


 具体的に言いますと

 廃棄物処理法では、まず「一般廃棄物」の定義を先に行い、「産業廃棄物」
は「一般廃棄物」の規定を準用する という書き方をしているため

 「産業廃棄物」の規定を調べたいだけなのに、「一般廃棄物」と「産業廃棄
物」の両方の規定を全部チェックしなくてはならない  ということになります


 そのため、分厚い法律書のあちこちをめくらなければならないので、
 大半の人は「理解できない・・・・」となってしまうわけです。


 これはなにも一般の人だけの話ではなく、
 お役所の人間でも、自分の担当でなければ、「廃棄物処理法」を理解できな
い人が多いのです。
 法律のプロである行政でさえそうなのですから、いかに「廃棄物処理法」が
難解であるかがご理解いただけると思います。


 そして、「廃棄物処理法」が理解できるかどうかには、頭の良し悪しは関係
ありません。
 私自身、最初は全く理解できませんでした(笑)。


 しかし、ある日を境にして、「廃棄物処理法」の理解が一気に進む経験をし、
そこからは面白いように理解が進んでいきました。


 お陰で


 今では道を歩いていても、目に入る光景全てを「廃棄物処理法」と関連付け
てしまいます!


 周りの人に聞いてみると、ほとんどの人が同じような状況にありました。
 中には、「あのトラックは30立方メートル積めるな」という計算を無意識
に行っているツワモノまでおられました(笑)。


 それだけ「廃棄物処理法」は我々にとって身近な法律だということですね。


 次回のメルマガでは、どうすればそのようなブレークスルーを得られるのか
を、可能な限り説明したいと思います。

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元産廃Gメンの行政書士による、廃棄物問題の解説。廃棄物処理法の問題点、ゴミ処理技術、信頼できる処理業者の見つけ方、すぐに効果が出るゴミの削減方法、住民運動の留意点、産業廃棄物処理業者の経営改善手法、法改正情報など、ホットなニュースをお知らせしていきます。
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