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産業廃棄物処理施設の採算性

Q3:自社(産業廃棄物)処理施設の設置を考えているんですが、採算は取れますか?

A3:
正直なところ、かなり大規模な製造業でもない限り、自社処理施設を設置しても、採算は取れません。

現に、今ある自社処理施設のほとんどは、大規模な製造業や、浄水場に置かれています。
割合として、汚泥の脱水又は乾燥施設が、全処理施設の半分以上を占めます。

そのため、毎日大量に単一の産業廃棄物を排出するような業態でなければ、「産業廃棄物処理業者」に委託処理する方が経済的です。

特に「焼却炉」の場合は、最近法規制が大変厳重になっており、設置の際に「環境影響評価」も義務付けられています。また、設置後も、「ダイオキシン対策特別措置法」に基づく、排ガスの測定などを毎年1回行わねばならず、維持管理費も相当高額になります。

自社処理施設設置の
   (メリット) 

  1. 外部に処理を委託するコストをカットできる
  2. 自社で処理するため、委託業者による不法投棄などの恐れがない
  3. 外部へ排出する産業廃棄物の量を抑制できる

   (デメリット)

  1. 初期投資が高額
  2. 維持管理のコストがかかる
  3. 常駐の技術管理者の設置が必要

以上から、資金に余裕のある大企業でもない限り、自社処理施設の設置は高すぎる買物と言えます。

信頼できる、「産業廃棄物収集運搬業者」と「産業廃棄物処分業者」を確保する方が、経済的です。

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