産業廃棄物に関する基礎知識『マニフェストとは』

産業廃棄物に関する基礎知識「マニフェストとは」

マニフェスト(manifest)とは、「積荷目録」や「乗客名簿」を意味する英語です。
正式名称は「産業廃棄物管理票」といいます。

マニフェストは、「収集運搬」や「中間処理」といった産業廃棄物処理の各プロセスごとに、産業廃棄物を処理した記録を残すための伝票です。

マニフェストの発行義務は、産業廃棄物の排出事業者にあります。
発行を怠った場合は、刑事罰の適用対象となる場合があります。
排出事業者は、産業廃棄物の引渡しと一緒にマニフェストを交付しなければなりません。

マニフェストは、排出事業者(委託者)と処理業者(受託者)の双方が、それぞれ産業廃棄物の処理記録として、5年間保存しておかねばなりません。

マニフェストに記録する内容は、以下のようなものです。
  • 「誰が」・・・マニフェストを流通させる関係者
    (委託者、収集運搬業者、中間処理業者、最終処分業者など)
  • 「何を」・・・マニフェストの対象となる産業廃棄物の特定
    (産業廃棄物の種類、数量、荷姿など)
  • 「どのように」・・・産業廃棄物の処理方法
    (産業廃棄物の処理方法や、最終処分の場所など)
  • 「いつ」・・・いつ処理したのか
    (マニフェストの発行日、運搬終了日、処分終了日、最終処分終了日)